体外受精の流れと体験談|注射・採卵・移植

体外受精へのステップアップ

クリニック紹介や体外受精になるまでの経緯については、前回の記事をご覧ください。

今回は、体外受精の具体的な流れを、

私の体験談を交えてお伝えします。

目次

排卵誘発(卵子を育てるためにホルモン注射や薬を使う方法)

採卵の前には、卵子を多めに確保するために

排卵誘発剤を使って卵巣を刺激します。

私の場合は、自己注射(お腹)・内服薬・坐薬

組み合わせて行いました。

最初は自分でお腹に注射を打つのが

とても怖かったのですが、クリニックの看護師さんが

丁寧に教えてくださったので、

なんとか乗り越えることができました。

この排卵誘発はおよそ1週間ほど続き、

通院しながら卵子の成長具合を確認してもらいます。

そして、排卵誘発剤を始めてから

11日後に採卵手術となりました。

採卵(十分に育った卵子を体から取り出すこと)

採卵の2日前からは、

排卵のタイミングに合わせて自己注射を行います。

当日は禁飲食で来院し、

夫も同伴して精子を採取しました。

(来院できない場合は、

当日の朝に採取して妻が持参する方法もあります。)

手術は院長先生が担当。

静脈麻酔を使うため、眠っている間に終了しました。

手術後は20分ほど安静にして、そのまま帰宅。

今回の採卵では、13個の卵子を採取できました。

その場でどの受精方法にするか決めます。

受精(卵子と精子を合わせて受精卵をつくること)

受精方法には2つありました。

  • ふりかけ法(体外受精) … 卵子と精子を一緒にして自然に受精させる方法
  • 顕微授精(ICSI) … 顕微鏡を使い、精子を直接卵子に注入する方法

私は13個の卵子のうち、

8個をふりかけ法、5個を顕微授精にしました。

受精の成否は翌日の夕方に、

クリニックへ電話をして確認します。

培養(受精卵を数日間、体外で育てる)

翌日、ドキドキしながらクリニックへ電話をしました。

結果は…7個が受精成功!

(ふりかけ法5個、顕微授精2個)

その後は最長で6日間培養し、

胚の成長やグレードを確認していきます。

私の場合は、採卵から5日後に凍結されました。

胚移植(培養した受精卵を子宮に戻す)

胚移植には以下の2つの方法があります。

  • 自然周期 … 薬剤を使わず排卵日に合わせて移植。ただし通院回数は増える。
  • ホルモン補充周期 … 薬剤を投与し、移植日を調整可能。妊娠後もホルモン剤の投与が必要。

私は移植日を前もって知りたかったので、

ホルモン補充周期を選びました。

そして凍結から30日後グレード4AAの胚を移植。

手術は麻酔なしで約10分

意識がある状態で、先生から

「この場所に移植しました」と

説明を受けながら進んだので安心できました。

さらに、クリニックからおすすめされた

アシステッドハッチング(保険適用)も追加。

これは凍結で固くなった胚の外殻に切れ目を入れ、

着床しやすくする処置です。

胚移植後は、なるべく体を安静に

することを心掛けました。

立っていると下に落ちてきそうで怖いので、

なるべく横になってゴロゴロしていました。

移植した日から数日はとにかく

大事に過ごそう」という気持ちで生活していました。

妊娠判定

胚移植から14日後、クリニックで妊娠判定。

結果は…陽性! 妊娠4週が確認されました。

(この時点ではまだ子宮内には何も見えません。)

その後、1か月後の検診で妊娠8週に入り、

心拍が確認できたため、クリニック卒業となりました。

分娩予定日も決まり、さらに受精卵の動画データをUSBでもらえる嬉しいサプライズも。

何度も繰り返し見て、感動したのを覚えています。

今後について

体外受精を体験して、自分で注射を打つことや、

採卵前のお腹の張りなど大変なこともありましたが、

無事に妊娠することができて本当に良かったです。

同じように治療を考えている方にとって、

少しでも参考や希望になれば嬉しいです。

クリニックを卒業したあとは、

次のステップである産院選びに進みます。

産院については、

また別の記事で詳しくご紹介しますね。

次回は、体外受精にかかった費用についてまとめます。

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